【DTMで作曲アレンジ】ベースとスタックコード

【DTMで作曲アレンジ】ベースとスタックコード

ドラム・ベース、それにコードでリズムを刻むスタックコードを加えた3つ楽器パートで歌ものDTMの基本リズムユニットと言えると思います。今回はそのベースとスタックコードのパートを作成・アレンジする為の基礎的な知識や手法についてお話したいと思います。

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ベース

 各楽器の役割や音の重ね方については、様々な捉え方・考え方が出来るかと思います。自分が作る曲ですから、自分自身の自由な発想で楽曲を組み立てれば良いのですが、それでもやはり最初は、一般的というかオーソドックスな捉え方・考え方というものを理解する事が近道になるかと思います。

 そのオーソドックスな捉え方で言うと、ドラムは基本的なリズムを構成し、スタックコードがコードでアクセントをとったりやリズムを刻むなら、ベースはその両者をつなぐ、つまりスタックコードの土台であり、ドラムの作り出すリズム形を補強するものでもある。と言った所でしょうか。

ベースで使う音程について

 まずは、コードの土台であるという観点から、使える音についてです。
 と言っても分数コード(オンコード)も考え合わせると、アボイドノート以外のアベイラブルノートであればどの音を使っても、それぞれの響きにテンション度の違いは有るにせよ機能はする訳ですが、ここでは分数コードではない通常のコードの範囲内での話です。

 基本的に安定して使える音としてはコードトーン、つまりルート・3rd・5thそれにm7
のコードならm7です。
 分数コードでないのなら、言うまでもなく最も基本として使うのはルート音です。その次に5thでこの2音を主要な音として使います。

 コードの展開型の回にも書きましたがベース音にルート・3rd・5thの各音を持ってきた時、ルートと5thでは、ベース音と上の音が自然に溶け合いますが、コードトーンでも3rdをベース音に持ってくるとコード全体の響きがテンションっぽく聞こえたりします。
 これはベース音の倍音が上の音に被さる為に起こる現象です。

 ただベースで3rdを鳴らしてコードの響きがテンションっぽくなっても、すぐにルートか5thに移行すれば、一時的なものですぐに解決される訳ですから、ほとんど気になる事は無いと思います。第一展開型のテンションっぽい響きを強調するのでなければ、ベースでは3rdの後はルートか5thに移行するとだけ一応理解しておいて頂ければ良いかと思います。
 m7についても同様に考えて頂いて構わないと思います。

 リズムを形成するのは音の出るタイミングですから、一般的には一つの音の消えるタイミングより出だしのタイミングの方が重要なのですが、ベースの場合は上記の通りベースの音が上のコードの響きに影響を与える事もあって、音の消えるタイミングの重要度が他の楽器よりも高いです。それでも出だしのタイミングが重要なのに変わりはありませんが。

基本ベースパターンの例

 上の画像はワンノートフレーズと言われる、ルート音だけを弾くベースパターンです。
 これがおそらく最もシンプルなパターンだと思いますが、安定感があって普通に使えます。

 この例では8分音符で一定したリズムになっていますが、もちろんこれに拘る必要はないです。リズム形に関しては後でスタックコードとまとめて書きます。

 と言いながら、リズムにも関係しますが、ワンノートを少し変化させてルート音以外を混ぜるとしたら、簡単な変化型としてはアクセント、言い換えるとドラムのスネアーの入る所で5thまたは3rdの音を使うというパターンです。

 次はベースでの分散コードの例です
 図の例では4分音符になっていますが、そのまま音符の長さを半分にして8分音符2個ずつや8分音符で同じパターンを1小節に2回繰り返すのでも構いません。
 こういった分散コード等のベースでルート音以外の音を多めに使う場合、小節の頭やコードが変わった最初の音はルート音を使うと安定感が高い様に思います。

 最後はパターンというよりちょっとした簡単な手法ですが、図の様にルートを中心としたベースパターンの時、コード進行でルート音の変化する音程差が大きめの所で図の様に滑らかに移行させるという手法です。この場合スケールに沿っていればコードトーンかどうかは気にしなくて良いです。
 こうする事によって、ベースラインを滑らかにする以外にも印象として流れに多少の変化が出る、と言うか単調さが無くなります。

スタックコード

 スタックコードとは冒頭にも書いたように、ここではコードの音を同時に鳴らし、リズムを刻む事を指します。リズムを刻みますので音色はピアノの様にアタックの早い、重ねて鳴らしてもあまり飽和した感じにならない音を使います。

 コード進行が決まっていればスタックコードのパート作成する時に考えるのはコードヴォイシングとリズム形という事になります。
コードヴォイシングについては、下記のコードヴォイシングについての回を参照して下さい。

コード進行を作ってみても、今ひとつピンと来ないなら、問題はヴォイシングにあるのかもしれません。構成音が同じでもヴォイシングによって響きはかなり違ったものになります。コード進行を考える上で重要な要素となるヴォイシングと転回形について説明します。

7thコードの上に更に9th、11th、13thとテンションを積み上げていく事をコードの伸長といいます。これによってより厚みのある豪華な響きに仕上げることも出来ます。使い方によって非常に有効な手段となるコードの伸長について解説させて頂きます。

 リズム形についてはベースと合わせて下で解説します。

ベースとスタックコードを組み合わせる

 リズムと一口に言ってもシンプルなものから複雑な変拍子まで様々ですが、ここでは変拍子ではない一般的なポップ/ロックのリズムで、ベースとスタックコードのパートの組み合わせ方の基本についてお話します。

リズムの刻み

「何を当たり前の事を…」と思われるかも知れませんが、基本的な概念の確認から。

 まず、上の図にある「バー」というのは小節の事です。別にそのまま小節でも良いのですが、1小節、2小節より1バー、2バーの方が言いやすいのでここではバーでいきます。

 リズムの基本になる最小分割をパルスと言い、8ビートであれば1バーに8打、16ビートであれば1バー16打がパルスになります。
 パルスよりも一段大きな刻みが拍、その上がハーフバー、つまり1小節の半分です。

 4拍子ならハーフバーは2拍分で、その内の前の拍、つまり1・3の奇数拍をオンビート、後ろの拍、つまり2・4の偶数拍をバックビートと言います。ポップ/ロック系の曲であればバックビートでアクセントをとるのが一般的です。

 で、パルスを基本の長さとして基本リズム形が形成されます。

リズムを構築する

 簡単なパターン例として図の一番上にある基本リズム形を例にします。

 この基本リズム形に対してリズムをとるとすると、その下にある様に、パルス・拍・ハーフバーと、後は図にはありませんがバー単位の各レベルでリズムをとることが出来ます。ハーフバーレベルならオンビートでとるとパターンの頭を、バックビートならアクセントをとることになります。

 ベースとスタックコード基本的な組み合わせとしては、下に列挙してある様にまずは基本形と色々なレベルのインターバルの組み合わせが考えられます。
 図の上段と下段のどちらがベースで、どちらがスタックコードでも構いません。

 右の複合基本形と書いてあるのは両方のパートで基本形を形成するものです。

 他のパターンとしては両方のパートでシンクロして同じ基本パターンを鳴らす。基本パターン+基本パターンの2番めと3番目の音符、つまり1拍目裏と2拍目表をとる。など、色々と考えられると思います。

 もちろん、同じ組み合わせのパターンを続けなくてはいけない訳ではありませんので、前半のハーフバーは基本形のシンクロで後半は基本形+拍、といった感じで組み合わせを替えて繰り返したり、展開に合わせて組み合わせを変えていく、例えばサビ前に盛り上げていくために基本形と組み合わせる刻みを1~2バーづつ順にバー・ハーフバー・拍・パルスと細かくしていく等、変化させることも考えられます。
 基本形自体を変化させるのも当然ありです。

最後に

 最後に書いたリズムの構築の話は当たり前といえば当たり前のような気がして、説明しようとすると説明しにくいという感じでちょっと書くのが難しかったのですがいかがでしたで
しょうか。

 今回がリズムユニットの話で次回はブロークンコードについて書こうかと思っています

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