【打ち込み用ドラムパターン】16ビートとハウスミュージック系 他

【打ち込み用ドラムパターン】16ビートとハウスミュージック系 他

前回の8ビートのドラムパターンに引き続き、DTMでの打ち込みに使えそうなドラムパターンを幾つか紹介していきます。今回は16ビートのドラムパターン、それといわゆる四つ打ちと言われるハウスミュージック系のドラムパターン、その他を紹介します。

 前回の記事で8ビートのドラムパターンやリズム形の基本について書いていますので、よかったらこちらもご参照下さい。

8ビートのドラムパターンの基本形について、リズムに関するごく基本的な話とパターンの構造やバリエーションから、フィルを含めたフレーズの構成の仕方まで、8ビートで実際に曲を作るまでの様々な基礎知識を解説します。

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16ビート

 16ビートのドラムパターンも基本的には、1・3拍目のオンビートでバスドラを、2・4拍目のオフビートでスネアーをとるという意味で大枠は8ビートと同じと考えて良いかと思います。ですから8ビート同様に1・3拍目の頭にバスドラ、2・4拍目の頭にスネアが基本形だと思っていただいて構いません。
 

 違うのは16ビートが名前の通り1小節を16分割した16分音符のパルスで成り立つ事です。つまり1拍が4つの16分音符に分割されますので、この各拍の16分音符を前から順に1・2・3・4とすると、拍のアクセントは基本的には1でとるのですが、サブ的に2・3・4のどれかでとる事もできます。

 1・3は8ビートで言う表・裏と同じですので、2・4のリズムをとる音を入れるとと16ビートらしくなります。

 下の例は4を入れた基本パターンです。

 前回と同じく青の四角がノートを示し、薄い長方形のノートはヴェロシティを下げた弱めのノートを表しています。

 図の例ではバスドラとスネアの両方に全ての4のタイミングで入れています。これでも良いのですが、これだとかえって平板になるので実際には曲に合わせてどこかを抜いたパターンで作ってください。

 以下はもう少し変化のあるパターンの例です。

 先の例ではスネアと重なるハイハットを抜いていて、この例では抜いていませんが、これは特にどちらがどちらでも構いません。お好みで自由にして下さい。

 スネアは基本の2拍目-1と4拍目-1だけで、バスドラを変化させたパターンです。基本形では3拍目-1にくるバスドラを3拍目-2にずらしているのがポイントでしょうか。

 各拍の基本位置は固定して多めにノートを加えた例。こういうパターンだと、ヴェロシティの調節の重要性が増すかも。

 前のパターンをもう少し変化させたパターン。スネアの2拍目-1をずらしてあるので前半に少しタメがある感じ。

ハウス系、他

 ハウス系、他としましたが一応エレクトリックポップっぽいドラムマシーンの打ち込みパターンの括りのつもりです。使うドラムマシーンによって音色が違うでしょうからイメージが分かりにくい場合も有るかもしれませんが、多少音色が違ってもいけるかなと思われる基本パターンを幾つか紹介します。

 まずはトランス/ハウス・ミュージック系でよく聞かれるパターンでバスドラを拍ごとに打つので1小節に4つになる所から「四つ打ち」と言われるものです。
 基本パターンとしては下の様なものです。

 BPM120~130くらいで、各拍の頭にバスドラを打ち、2・4拍目にはスネアを入れるのが基本形です。このスネアはハンドクラップの場合も有ります。

 バリエーションとしては、まずハイハットを変えたパターンでしょうか。
図の例だと各拍の裏(3)に入れているオープンハイハットが基本形の一部と考えられます。
 ですからこの位置をある程度強調できれば、他はクローズドハイハットを加える等、色々変化させられます。

 他の変化形だと3-3や4-3に弱めのバスドラを入れるパターンも有ります。

後は、この基本形に色々な打楽器を重ねていくパターンです。というか曲の展開に合わせて音を追加して変化と厚みを与えていくのが常套的パターンかと思います。

 音を追加するというのは、あくまでも一つの例ですが下の様なパターンです。

 スネアに合わせてハンドクラップも入れていますが、ここがアクセントとして最も目立つべき音で、それに適した音色であれば好きに作れます。

 「Shaker」は拍の頭とオープンハイハットをつなぐ装飾音的な感じですのであまりアタックのキツくない「シュッ」という感じの音であれば良いです。
 「Perc」はボンゴやコンガ、ウッドブロック等曲の雰囲気に合わせ何でも良いです。

 これは後半のバスドラをくずしてみたパターンになります。音色の構成は上と同じ感じで。

 次からはハウス系とは違うかもしれません、どちらかというとヒップホップっぽい感じでしょうか。BPMも上3つよりも少しゆっくりめの90~110くらいで。

 バスドラの刻みがポイントになります、どちらかというと重い感じの音が合うと思います。

  最後にジャンル的に何系と言って良いのか分かりませんが、もう一つ紹介したいと思います。

 一応、BPM90~110くらいのゆっくりした感じを想定していますが逆に、140~150くらいに早くしても面白いかもしれません。

 裏に入るオープンとクローズのハイハットがポイントになりますので、これがはっきり聞こえる様に調整した方が良いと思います。

 真ん中あたりの空いた感じが特徴ですので、全く感じが変わりますが3-1にバスドラを入れたパターンもそれはそれで有りかも。

最後に

 他の方はどうか知りませんが、私は打ち込みでドラムパターンを作り、聞きながら色々変えてみるのが好きです。おもちゃをいじっている感覚で楽しいです。
 また、以前プラグインの紹介で取り上げたSL DRUMSの様なプリセットに色々な音色のセットが沢山用意されているドラムマシーンで、同じパターンを音色を変えてみたりするのも、元々イメージした音と違うタイプの音色で再生した時に、また全然違う感じで意外とそれが良かったりして面白いです。

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